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作品紹介:新感覚ミステリー『ミステリと言う勿れ』の魅力
『ミステリと言う勿れ』は、田村由美による日本の漫画作品で、2018年から小学館の月刊flowersで連載が開始されました。主人公・久能整(くのう ととのう)は、カレー好きで天然パーマの大学生。彼が持つ卓越した洞察力と論理的思考を駆使して、日常に潜む謎や人間関係の問題を解き明かしていく新感覚のミステリー作品です。
2022年には、菅田将暉主演でフジテレビ系「月9」枠にてテレビドラマ化され、2023年には映画化もされました。
最新刊情報:第15巻が2025年3月10日に発売
『ミステリと言う勿れ』の最新刊、第15巻は2025年3月10日に発売されました。この巻では、入院中のライカの願いで、整が自身の通う大学のキャンパスを案内するエピソードが描かれています。その中で、かつて構内で起こった不可解な転落死の謎に迫る展開となっています。次巻、第16巻の発売は2025年12月8日頃と予想されていますが、正式な発表はまだありません。
作品の魅力:人間ドラマと社会問題を織り交ぜた深いストーリー
『ミステリと言う勿れ』の最大の魅力は、単なる事件解決にとどまらず、人間の心理や社会問題に深く切り込んでいる点です。主人公・整の独特な視点と哲学的な語り口が、読者に新たな気づきを与えてくれます。また、登場人物たちの複雑な背景や心情が丁寧に描かれており、感情移入しやすい作品となっています。
映画の主題歌:King Gnuの「カメレオン」
2023年に公開された映画『ミステリと言う勿れ』の主題歌は、King Gnuの「カメレオン」です。この楽曲は、作品の持つミステリアスで深い世界観を見事に表現しており、映画のラストシーンをより印象的なものにしています。
あらすじ:日常に潜む謎を解き明かす
『ミステリと言う勿れ』(ミステリというなかれ)は、田村由美による新感覚ミステリーマンガです。物語の主人公は、天然パーマがトレードマークの大学生・久能整(くのう ととのう)。一見すると平凡な青年ですが、彼は非常に論理的かつ観察力に優れた頭脳の持ち主。独自の哲学と理論で、日常に潜む謎や人間関係のトラブルを次々と解き明かしていきます。
■ 第1章:殺人事件の容疑者に
物語は、整がある日突然、同級生の殺人事件の容疑者として警察に連行されるところから始まります。警察署での取り調べにおいて、整は刑事たちの矛盾や証拠の不足を鋭く指摘。やがて、事件の本当の構図や真犯人が明らかになっていく――。
整は自らを「探偵」や「名推理をする人間」とは考えておらず、ただ「自分の考えを話しているだけ」と言いますが、その語り口は常に人の心の奥底にまで届き、相手の考え方や行動を変えてしまうほどの影響力を持ちます。
■ オムニバス形式の連続物語
以降の展開はオムニバス形式。整は各地を訪れ、さまざまな人々と出会う中で、偶然遭遇する事件やトラブルに巻き込まれます。
親族間の遺産相続をめぐる“バスジャック事件”
美術館で起こる奇妙な連続殺人
入院先での謎の女性“ライカ”との出会い
長年未解決の「大学構内での転落死」事件
など、事件そのものの構造だけでなく、「人の心の闇」「社会の不合理」までも深く掘り下げられています。
■ 大きなテーマは「対話」
整の行動原理は「推理」や「正義」ではなく、「対話」と「理解」です。彼は常に人と話し、考え方の違いを受け止めながら、自分なりの思考を伝えていきます。その中で、登場人物たちは少しずつ変化し、新しい視点や気づきを得ていくのです。
『ミステリと言う勿れ』は、ミステリーでありながらも“犯人探し”に終始せず、人間の本質や社会の矛盾に目を向けた深い作品です。読後感は重厚でありつつも、どこか爽やかな余韻を残す――そんな唯一無二の物語となっています。
主要な登場人物紹介
🧠 久能 整(くのう ととのう)
本作の主人公。天然パーマが特徴の大学生。
論理的思考と卓越した観察力を持ち、あらゆる出来事を「対話」や「推理」で解き明かしていく。
人付き合いが得意ではないが、本人は淡々と会話を通じて相手の本質に迫る。
カレー好き。話し方は回りくどく、哲学的でありながら説得力がある。
謎を追うというより、話を聞きながら「問題の根源」に到達するのが彼のスタイル。
👮♂️ 青砥 成昭(あおと なりあき)
大隣警察署の巡査部長。
経験豊富で冷静沈着。だが、整の鋭い指摘にはしばしば戸惑う一面も。
過去に冤罪事件に関与したトラウマを抱えており、正義感と葛藤を内包している。
👓 池本 優人(いけもと ゆうと)
青砥の部下で、大隣警察署の若手刑事。
子煩悩な既婚者。整とのやりとりの中でしばしば自身の視野の狭さに気づかされる。
登場当初は頑なだが、整との関わりで成長していくキャラクター。
👩🦱 風呂光 聖子(ふろみつ せいこ)
大隣警察署の女性刑事。
正義感が強く、整の言葉に感銘を受けて行動する場面も。
職場で女性であるがゆえの扱いに悩む場面も描かれており、現代社会におけるジェンダー問題にも踏み込んでいる。
🏥 ライカ(音無 千夜子/おとなし ちやこ)
整が通う病院で出会った、入院中の謎多き女性。
表向きは「ライカ」という偽名を名乗っている。
彼女との関係は整の内面を掘り下げる重要なエピソードに繋がる。
過去に大きな秘密を抱えており、それが彼女の言動に影響を与えている。
🔫 犬堂 我路(いぬどう がろ)
バスジャック事件で登場した青年。
知的で冷静、ある意味で整に近い「もう一人の主人公」的存在。
姉を殺された復讐のために行動していたが、整との出会いによって思考に変化が生まれる。
過去に複雑な家庭環境を経験しており、非常に多面的なキャラクター。
🧔 羽喰 十斗(はぐい じゅうと)
「連続絞殺事件」の容疑者として登場する謎多き人物。
冷静で淡々とした話しぶりだが、その裏には重い過去と動機がある。
整との対話は、本作における倫理的・哲学的テーマの象徴とも言える。
その他の登場人物(一部抜粋)
狩集 理紀之助(かりあつまり りきのすけ):美術館で起こる事件に関わる青年。
車坂 朝晴(くるまざか あさはる):元・刑事で整にとって師匠的存在となる人物。
ガロの仲間たち(橘高・乙部など):それぞれが社会からの疎外を経験した者同士。
補足
登場人物たちは「事件を解決するため」だけに存在するのではなく、それぞれの背景・信念・傷が繊細に描かれています。それゆえ本作は、キャラクターの内面に共感できる読者が非常に多い作品です。
なぜこの作品が支持されるのか
『ミステリと言う勿れ』は、単なるミステリー作品にとどまらず、人間の心理や社会問題に深く切り込んでいる点が、多くの読者に支持される理由です。また、主人公・整の独特なキャラクターや、登場人物たちの複雑な背景が丁寧に描かれており、感情移入しやすい作品となっています。さらに、ドラマや映画化により、原作ファンだけでなく、幅広い層に作品の魅力が伝わっています。
配信している動画サイトの紹介
ドラマ『ミステリと言う勿れ』は、以下の動画配信サイトで視聴可能です:
※配信状況は変更される場合がありますので、各サービスでご確認ください。
配信しているマンガサイトの紹介
『ミステリと言う勿れ』の電子書籍は、以下のマンガサイトで購入・閲覧可能です:
ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)
- ブックウォーカー
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